牛 体 温 の 常 時 監 視 シ ス テ ム の 開 発 ( 第 3 報 )
― 無 線 温 度 セ ン サ の通 信信 頼 性 ―
池 田 哲
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・ 小 田 原 幸 生
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・ 武 石 秀 一
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・ 宇 都 宮 茂 夫
***
*
電 子 ・ 情 報 担 当 ・
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大 分 県 農 林 水 産 研 究 セ ン タ ー 畜 産 試 験 場 ・
***
( 株 ) リ モ ー ト
Dev el opm
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Sys t em of
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( 3r d Repor t )
- Communi c at i on r el i abi l i t y of Wi r el es s t her mo s ens or
-Tet s u I KEDA
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・ Yuk i o ODAWARA
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・ Sy ui c hi TAKEI SHI
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・ Shi geo UTUNOMI YA
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El ec t r oni c s s ec t i on・
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Oi t a Pr ef ec t ur al L i v es t oc k Cent er ・
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Remot e, I nc .
要 旨
本 研 究 は , 無 線 温 度 セ ン サ が 牛 の 体 温 デ ー タ を 計 測 し , 受 信 機 に 向 け て 無 線 送 信 す る ま で の 通 信 信 頼 性 を 評
価 し た .23 個 の 無 線 温 度 セ ン サ か ら 1 個 の 受 信 機 に 向 け て ,12 時 間 連 続 し て デ ー タ 送 信 し ,無 線 L AN を 中 継 し
て , パ ソ コ ン に 受 信 デ ー タ を 取 り 込 み , 受 信 状 態 を 解 析 し た 結 果 , 1 回 の 送 信 を 確 実 に 受 信 す る 完 全 受 信 率 は
平 均 で 79. 3%で あ り , 牛 に 適 用 す る 際 の 使 用 条 件 で あ る 同 一 デ ー タ を 5回 送 信 し , 受 信 す る5 回 送 信 受 信 率 は
平 均 99. 8%で ,最 低 受 信 率 は 98. 9%で あ り ,牛 に 適 用 す る 際 の デ ー タ 通 信 の 受 信 信 頼 性 に 問 題 な い こ と を 確 認 し
た .
1. はじめに
家畜の体温を常時,正確に,また遠くにいても把握するた
めに,家畜体温のモニタリング技術として,発信機能を有す
る体温センサを開発し,牛の膣内に留置して,長期間にわた
る体温データを取得している.無線温度センサを分娩予定 14
日前の牛の膣内に留置し,膣内体温データを計測し,そのデ
ータから牛の分娩予定を予知することに成功した
(1)
.本研究
では開発した無線温度センサの通信信頼性を評価した.
2. 無線温度センサの特徴
無線温度センサは,牛体温を正確に常時計測できる温度セ
ンサと体温データを確実に送信できる無線技術が必要である
と同時に,牛のライフサイクルである5年を電池寿命とした.
開発した無線温度センサの外観は,F ig.1であり,その基本仕
様はT able1である.
測温部は、家畜体温を正確に計測する必要がある 34.1∼
44.0℃間では精度± 0.2℃、分解能0.1℃、また家畜舎環境温
度の計測のための−20∼60℃間では精度± 1℃、分解能0.5℃
の2つの測定性能を1つのセンサで実現した。
送信部は、315MHz 微弱無線帯を利用して、無線温度セン
サが膣内に留置された状態から、確実に通信できるようにし
た。こうして5分間に1回、体温計測し、次の5分までにラ
ンダムに5回、体温データを受信機に向けて送信する。
Fi g. 1 無線温度センサ
T able1 無線温度センサの基本仕様
PP樹脂 外装
FSK 変調方式
最大30m 送信距離
500μV/m以下 送信電界強度
約5年間 電池寿命
315MHz 送信周波数
送信時 13mA ±1℃(0.5℃)
測定精度(分解能)
測定時 1mA
消費電流 -20℃∼60℃
低精度測定範囲
DC3V 電源電圧
±0.2℃(0.1℃) 測定精度(分解能)
5回/5分ランダム送信 送信データ数
34.1℃∼44.0℃ 高精度測定範囲
2.5kbps 送信速度
ダイオード型 温度センサ
PP樹脂 外装
FSK 変調方式
最大30m 送信距離
500μV/m以下 送信電界強度
約5年間 電池寿命
315MHz 送信周波数
送信時 13mA ±1℃(0.5℃)
測定精度(分解能)
測定時 1mA
消費電流 -20℃∼60℃
低精度測定範囲
DC3V 電源電圧
±0.2℃(0.1℃) 測定精度(分解能)
5回/5分ランダム送信 送信データ数
34.1℃∼44.0℃ 高精度測定範囲
2.5kbps 送信速度
3. 複数データ同時受信時の信頼性
Fi g. 2 の通り 23 個の無線温度センサを 1 個の受信機アンテ
ナに対向する形で,無線温度センサ−受信機間距離を 100mm
として設置した.無線温度センサから受信機に向けて,送信
間隔 2. 18∼7. 42sec(平均 3. 70sec)にて,12 時間連続して
送信した.送信間隔の実使用条件は,約 60sec であり,今回
は約 8 日間相当の加速実験で受信状態を評価することとし
た.使用した無線温度センサは,それぞれ送信アンテナ巻数
を 6. 5 から 17. 5 巻までの 0. 5 巻毎に設定しており,そのため
3m 温水中からの送信強度もそれぞれ–40. 14∼- 45. 47dBm(平
均- 42. 36dBm)となっている.その無線温度センサから送信さ
れたデータを受信機が受信し,無線 LANを中継して,パソコ
ンに受信データを取り込み,受信状態を解析した.
1 回の送信を確実に受信する確率を完全受信率,牛に適用
する際の使用条件である同一データを 5 回送信し,受信する
確率を 5 回送信受信率とした.
解析の結果は Fi g. 3 である.完全受信率は,平均で 79. 3%
であり,61. 9∼96. 5%の間で推移した.受信率がばらつく理由
として,送信強度の強弱と送信間隔の長短が考えられたので,
送信強度、送信間隔と完全受信率との相関を確認したが,と
もに相関は認められなかった,一方,データ同士が衝突する
確率は,データが受信できなかった確率であり,つまり 100%
から完全受信率を引いた割合であるから,データ衝突率は,
平均で 20. 7%であった.
実使用条件である 5 回送信受信率は,平均で 99. 8%であり,
すべて 98. 9∼100%の間にあり,受信率が最低の 98. 9%であっ
ても,データ欠けは 1 日に 3 個であり,牛へ適用する際には
特に問題にならないことが確認できた.
4. まとめ
無線温度センサを牛に適用する際の使用条件である同一デ
ータを 5 回送信し,受信する 5 回送信受信率は平均 99. 8%で,
最低受信率は 98. 9%であり,牛に適用する際のデータ通信の
受信信頼性に問題ないことを確認した.
参考文献
(1)池田哲他, 牛体温の常時監視システムの開発, 2005年度大
分県産業科学技術センター研究報告web版, 2006
Fi g. 2 無線温度センサの通信実験
Fi g. 3 23 個の無線温度センサからのデータ受信率 0
10 20 30 40 50 60 70 80 90 100
受信率 [ %]
送信機 ID
完全受信率 [%] 75 84.9 73.1 83.1 65.9 63.8 70.8 83.2 81.6 63.1 62.8 73.2 79.5 61.9 67.1 91.7 92.7 89.8 95.1 85.4 96.5 93.9 93.5 79.5